晴釣雨和竿屋さん巡りだよ。
2016年 03月 15日
行って色んなお話すんのわよぉ、なーんも買わねぇでもちょー面白れぇ。
冷やかしばっかの俺みてぇな、クソうぜぇ客でもよぉ、親方衆わぁ相手にしてくれんで、暇潰しにゃぁ最高だ。
二月十七日わよぉ、根津の我心の師匠、二代目竿富親方ん所だ。
秋に向けてのぉスーパーウエポンの相談に乗って頂いてな、そしたらぁ竿富親方も乗り気でよぉ、任せろやっつーんでお願ぇえしてきた。
こりわガン玉さんが修理に出してる、竿富親方のお竿だけどよぉ、俺のお誂えするお竿にもな、んなかっちょええ淡竹の根堀着けてくれませんかねぇってお願いしたんだけどな、多分この形で合うサイズねぇなぁなんて仰るんでよぉ、ちとがっかりだなぁ。
まーんでもよぉ、帰り際、親方ん所傍でシーコー買ったらな、へさしぶりに当たりやがってよぉ、こりゃあ春からぁ縁起良いかもしんねぇな。
んで二十六日も冷てぇ雨じゃん。
今日わぁ稲成町詣でに行ってみんべ。
前に売約させて頂いたぁ、超貴族高級東作六代目キースー水雷モバイル和竿をよぉ、松本御大がぁ拝んでけっつーんでな、有り難ーく拝まして頂きやんした。
もー舐め入るよーに眺め回してやってよぉ、早ぇえ所、うまい棒だけ食う節約生活ともお沙羅場して、手に入れちまいてぇもんだよ。
この日わぁお店二階のな、東亮さん、影武者さんの工房にお邪魔してたんだがぁ、やっぱぁ釣りに行けねぇこんな雨の日わよぉ、こーやって和竿のお店行って、色々と駄弁んのが一番良いよ。
東亮さんわぁお誂えのタナゴ竿の製作が一段落したそーで、胴にゃぁ手拭きの濃い漆によぉ、クチにゃぁ燻んだ青の胴返し塗りっつー、ニュー東作竿を模索中の東亮さんの意欲に満ちたぁすんばらすぃお竿だったなぁ。
竿富親方んとこじゃよぉ、烏滸がましくてぇ、釣り以外のお話わぁ殆どしねぇが、この御二人わぁまぁーだお若いんでな、ナオンの話やらぁくっだらねぇ話でよーく盛り上がんだわ。
お買い物わよぉ、最後の一個でな、もー作る予定もねぇえっつー、浮子止めゴム製造器によぉ、女将さん手作りのぉ稲成町東作本店オリジナルゼーハー片天秤だ。
浮子止めゴムもな、あーんなクソ小せぇゴム管がよぉ、馬鹿になんねぇ値段で売ってんじゃん。
こりがありゃぁあ、手前ぇで何度も使用済みの浮子止めゴムを使い回せるしな、付属のゴム管を切ってこん中に突っ込んで糸通しゃあ、いっくらでも浮子止めゴムが作れんだぜ。
初期投資の値段わ高ぇえけど、一袋五個くれぇで、ん百円もすんの考えりゃあぜーんぜん元取れんよな。
だーらだらと稲成町東作本店で過ごしてよぉ、もーお外出りゃあ釣瓶落としで真っ暗だ。
下谷稲荷神社様お参り行ったらぁ、もー閉まっちまったんでよぉ、外の賽銭箱にお賽銭入れさせて頂いたよ。