正月五日、七日とよぉ、ぶらり横十間途中下車の旅です。
2015年 12月 06日
今年もな、俺の嫁達ゃあ元気なよーで、とっとと正月の挨拶も済まして川へと急ぐべ。
まずわ五日。
お竿わぁ象牙のガイドがいっぺぇくっ付いたぁ、貴族高級竿富ゼーハー和竿フルスロットルな。
胴調子のこのスペサルなお竿でよぉ、真冬の夜のゼーハーの野郎のな、ちょろっと啄むよーな中りを取ってやろーじゃねぇの。
ボーダーの野郎もくっそでけぇが、
ゼーハーもこんだけ下町水路ででかくなんだよ、この季節にゃぁ。
ほんの二時間もありゃこんだけ釣れっしよぉ、真冬の夜の暇潰しにゃぁ十二分だよな。
しっかしよぉ、師走からぁずーっとゼーハー山程釣ってたもんでぇ、鈎ばっか外してたらな、遂に指に穴開いちまって痛ぇったらありゃしねぇ。
まーこれもよぉ、レジェンドゼーハーニストの勲章だと思えやぁ苦でもねぇか。
んで七日わな、貴族高級竿貴ゼーハー矢竹和竿だぜ。
このお竿もな、胴に乗る調子のお竿だかんな、やっぱ繊細なぁ真冬のゼーハーの中りをよぉ、センシティブに取るにゃぁ中々持ってこいだしよぉ、掛けてからもおもしれぇよな。
んでよぉ、恒例の横十魔の午後五時十分を待つ訳ですよ。
もー定刻にタイムカード押したみてぇによぉ、ここここんとぉまんずわ一発目が出勤して来る訳よ。
でっけぇ咽喉黒も出るしよぉ、
其奴の孫みてぇな奴も来やがるんだわ。
同行のレベル1さんにもよぉ、でっけぇのが出てうはうはだけどな、侍ならよぉ、
手袋何ぞするもんじゃねぇ。
今日もがっつり釣ってやってな、指の傷わぁ更に痛むがぁ、ゼーハーの口の傷に比べりゃぁ全然てぇした事じゃねぇよな。