二月一日わよぉ、竿辰二代目のお竿で釣ったんべ。
2014年 02月 17日
やっぱよぉ、真冬のブーナマにゃあ赤虫だろ。
んでよぉ、お竿わぁ去年の春にな、霞でブーナマ釣り行った時によぉ、ボッキンボッキにくっそでけぇ鯉の野郎に折られちまったぁ貴族高級竿辰二代目ブーナマ和竿持ってったんだよ。
霞の用水路でよぉ、いきなし着いて一投目にな、くっそでけぇ鯉の野郎掛かっちまって、足場も高ぇえし、おまけによぉ、用水路の間の橋見てぇに渡してあるコンクリの棒があっからな、十分くれぇ格闘してよぉ、いけっかなぁーと思った途端な、くっそでけぇ鯉の野郎に伸されちまって、めきめきめきっつーてよぉ、手元からぁ五番目のクチがぁ割られちまった。
折られた時ゃあよぉ、もーそりゃぁ泣きてぇくれぇがっくし来たぜ。
何つったってよぉ、竿辰二代目親方のな、デッドストックのぴっかぴかのブーナマ和竿だろ。
霞からけえる時もよぉ、はて、どーやって治して頂こーかとよぉ、ずーっとんな事ばっか考えてたよ。
元わなこーゆー二代目のありがてぇ焼印が押されてたんだけどな、三代目竿辰親方によぉ、手元と五番目見事に復元新規で作って頂いてな、今じゃあ焼印いげぇわもーどー見てもよぉ、どっからぁ何処までがぁ二代目のお竿何だかぜーんぜんわかんねぇぞ。
朱の塗りも胴の漆もよぉ、三代目竿辰親方がぁ匠の技でぇ出来るだけそっくしに調合して頂いたかんな。
もーすぐ一年経つけどよぉ、すんげえよな、色もいー感じに透けて来て、マジで五十年くれぇ昔のお竿と去年のお竿が見事にフュージョンしちまったよ。
お竿の重さも調子もよぉ、さっすがとしかぁ言い様がねぇよな。
ぼっ壊す前とよぉ、なーんの違和感もねぇ、びしーっとして乍ちとだるーんとトルクの有る、名人竿辰のお竿だぜ。
ジャミもまぁーださみぃんでよぉ、んな活発じゃあねぇんで、スレ鈎にぃ赤虫付けてもよぉ、んなに赤虫持ってったかれねぇや。
まあんでもよぉ、上鈎にゃあテングルエンドフェロモンダンゴミックス付けてっからな、ボソチクのアタリもよぉ、だーんだん多くわぁなってくらぁ。
それもよぉ、実わぁハイソサエティブーナマリストの僕ちんならでわの狙いなんだけどな。
ボソチク踊らしてぇブーナマ寄せてよぉ、段差の下鈎で底にべったしくっ付いてる赤虫に喰いついてもらおーっつー魂胆なんだよな。
今時ゃあ一本バラしのぉ、このまぁーまぁなブーナマ一本しか出ねぇけどよぉ、11尺有る名人竿辰のブーナマ和竿だかんな、余裕のよっちゃんでぐーっとブーナマ遊ばせねぇで寄せちまうわ。