竿辰親方の貴族高級和竿。
2013年 06月 16日
まあよぉ、小物釣りすんならやっぱおめぇ、竿わよぉ、江戸和竿しか眼中ねぇべや。
貴族の嗜みっつーもんだべ。
江戸和竿で釣りしてっとよぉ、魚よかぁジジイが良く釣れっ事多いんだけどよぉ、下町の釣り好きジジイん中にゃあ、やっぱ詳しい人も居んだよな。
今月もよぉ、年の初め頃からな、ずーっと押上の竿辰親方とこ遊びに行ってよぉ、いつものブーナマ池で使い易い竿探しててな、やっとこさ気に入った奴決めてよぉ、家に持ち帰ったんだわ。
矢竹のよぉ、削りっ穂でな、五本継の尺五仕舞でよぉ、長さわぁ7尺くれぇだな。
大分よぉビンビンで先調子の竿でな、オマケに短けぇからよぉ、でけぇブーナマくっとな、下手すっとぼっきーん!といっちまいそうだけど、
さっすが竿辰、地味な塗りのお竿もよぉ、親方とおんなしで質実剛健でな、結局はよぉ、尺くれぇのブーナマ来てもよぉ、余裕で寄せちまうかんな。
後よぉ、俺わぁ親方の作る浮子が大好きでよぉ、竿辰のバット浮子とかな、けっこー有名何じゃねぇの?
けどボクチンが良く買う方わな、バットの方じゃねぇ、丸い玉浮子の方なんだわ。
これをよぉ、丸のシモリ浮子付けたブーナマ仕掛けのな、親浮子で使うとよぉ、どえれぇ見やすくってたまんねえんだよ。
んでこれよぉ、ちと手元しか写ってねぇんだがよぉ、真ん中に写ってるお竿がな、親方がよぉ、最近注文受けて作ったな、なーんと全竹のタナゴ降り出し竿なんだぜ。
この竿な三本継でよぉ、やっぱ性質上硬めになっちまうし、継部分とこもよぉ、弱くなっちまうからな、タモ網の柄作る以外わぁよぉ、タナゴ釣るくれぇが無難らしんだわ。
竿辰の親方わよぉ、あーんま遊ばねぇで、もー定番のお竿しか作んねーイメージだったけどよぉ、こんなおもれぇ事もやるんだなぁ。