彩の国巡ってみんべ。其の一。
2017年 05月 10日
色々とよぉ、ゴーゴルメップとぉ睨めっこしてな、ブーナマなんざぁ水がありゃどっか居んだろっつー甘ぇえ考えでよぉ、アップタウンボーイの僕ちんわな、北へ北へと向かった訳だ。
まんずわぁ三月二十日だよ。
もー気候も少し緩んで来た気がすっけど、彩の国わぁ北だからぁ水ん中わぁまぁーだ早ぇえかもしんねぇな。
この川わガキん頃よぉ、親父に連れられてぇ車で芹採りに来た事あんべ。
途轍もねぇ重戦車みてぇな装備のジジイがな、ヘラでも狙ってるみてぇだが、釣れてもくっそでけぇ髭の野郎なんじゃねぇのか。
早春の川沿いをな、とことこと歩いて行きますよ。
サヴァンナみてぇな荒野に出ちまったけどよぉ、ゴーゴルメップで見た池なんかあんのかよ?
道無き道突き進んでよぉ、やっと水が見えて来たなぁ。
思わずよぉ、歩き歩いてぇ、俺わぁ霞ヶ浦に着いちまったんじゃあねぇのかと錯覚しちまったよ。
まぁーすんげぇ釣れそうだろ?
んでもよぉ、ボサ周り狙ってもよぉ、ボソチクすらぁ中らないねぇんだよ。
今日のお竿わな、貴族高級東亮並継ブーナマ和竿ズラ健児塗りだぜ。
尺八切りの五本継ぎ、強めの調子でよぉ、乗っ込みのクソでけぇブーナマ相手でもな、ビクともしねぇように亮平さんにお願いしたお竿だ。
場所色々変えてもよぉ、たまぁーに中るんわぁボソチクlくせぇ中りだけだわ。
ヘラ台なんかわぁ数個設置してんの見たけどな、釣り人もぜーんぜんいねぇしよぉ、だんだん心がぁぽっきし折れて来たよ。
んで釣れねぇんでな、此処のご近所に住んでるすみよし会の竿六さんに助けに来て頂いてよぉ、一緒に竿出して頂くがぁ、やっぱブーナマわぁ釣れる気配もねぇや。
居ても立っても居られ無くなってな、仕方ねぇ、竿六さんのキャデラックに乗っけて頂いてな、こっからぁ遠くねぇ、小物釣りで有名なポインツへ移動すっぺ。
もー夕暮れ迫ってよぉ、直ぐ真っ暗になる頃だがぁ、竿六さんわ俺の目々図分捕って、いきなしでっけぇブーナマ連発してやんの。
かなる浅い池だけんども、夕闇迫るに連れてな、何だかぁ水面がざわざわしてくんのわぁ、テクノポリスでも彩の国でもおんなしだよな。
魚っ気がぁむんむんむらむらしてくんのわ。全国津々浦々変わんねぇよーだ。
貴族で侍で横綱のレジェンドブーナマリストの僕ちんにもよぉ、そっからぁ間も無く、
ずっどーんとこれだよ。
もぉ暗くて浮子なんかぁ見えやしねぇ中、適当ー合わしてやったらな、んなでかくてぶってぇブーナマ掛かって来やがったぜ。
貴族高級東亮並継ぎブーナマ和竿ズラ健児塗りのポテンシャル確かめたかっただけによぉ、このブーナマ一本だけですんげぇ満足したよ。
最初のサヴァンナポインツとっとと止めてな、早くからぁこっち来りゃあよかったけんども、彩の国エクスプローラーの僕ちんにゃぁやらなきゃ何ねぇ使命っつーもんもあっからな。
まぁー今日わぁ、竿六さんの強烈アシストのおかげも有って、無事坊主わぁ免れましたよ。