一月十六日わよぉ、かっちょいい竿治四代目のお竿だよ。
2015年 12月 25日
もう竿治四代目親方もよぉ、鬼籍に入られて数年経ちますがぁ、やっぱ希代の名工、竿治四代目。
塗りの絢爛さに目が行きがちですけどねぇ、使ってる竹もよぉ、節がびしっーと並んで見た目がたまんねぇよ。
手元わ淡竹でよぉ、後わ布袋の印籠継、まぁ軽いお竿じゃねぇな。
良く押上の竿辰親方も仰るが、軽いお竿っつーか、軽い竹わ弱いんだと。
持って軽いっつーのわよぉ、重目の竹使ってもよぉ、切り組みの妙でな、バランス良く仕上げてあっから持ち重りしねぇんだよ。
塗りも変わっててよぉ、節影塗りなんだけど胴塗りに手拭き掛けてねぇえんだわ。
ふつーわな、節影の濃淡を暈すのによぉ、上からぁ胴漆を手拭きで掛けんのがまぁ定番じゃあねぇの。
たまーによぉ、ちょー古ぃいお竿でな、そーゆー胴漆を手拭きで掛けねぇお竿もあっけどな、あんまし綺麗な節影じゃあねぇのが多いと思うわ。
俺の糞ブログで昔出したよぉ、竿金の鯉竿もんな塗りのお竿だがぁ、こーゆー塗りっつーのわよぉ、竿治一派の伝統的なぁ塗りなんかもしんねぇわ。
確かこの俺のお竿にそっくりでよぉ、朱の口塗りでお対の四代目竿治親方のキス和竿がな、年賀状になってんのを見た事有るわ。
劇画チックなグラデーションが濃淡はっきりしててよぉ、しっかし釣りしててもな、ついつい見惚れちまう面白れぇお竿だよなぁ。
この日わぁかっちょいいお竿眺め乍らな、御神酒まで頂いてぇべろんべろんでゼーハー釣っけどよぉ、
でけぇの一匹くれぇでな、後わぁお竿に負けちまうよーなしょぼいゼーハーと数しか釣れねぇでやんの。
この貴族高級竿治四代目ゼーハー和竿わよぉ、やっぱ五号くれぇのオモシ背負わせてな、船ででっけぇゼーハー釣るよーなお竿何だろうな。
やっぱしょぼい陸釣りでよぉ、浅場の小せぇゼーハー釣るにゃあイマサンだわ。