三月六日にゃあな、すれっからしのナータゴでもよぉ、気合入れりゃあ余裕だべ。
2014年 03月 23日
どえれぇ数のナータゴ居るみてぇだけどよぉ、いっつもさっぱし釣れねぇけどな、金魚なんかぁどーでもいいべ、俺ゃあナータゴ釣りてぇんだよ。
今日のお竿わよぉ、きちょーな細っせぇ一本もんの淡竹使ったな、貴族高級竿富中通しナータゴ和竿だよ。
これわよぉ、本来わぁエービー釣る為に誂えて頂いたんだけどな、本来のナータゴ釣りにも使ってやんねぇとよぉ、お竿もかわいそーじゃねぇか。
穂鞘が付くんだけどな、竿富親方がよぉ、お竿が細っせぇんで焼印捺すの自信ねぇっつーんだわ。
なもんでよぉ、親方の焼印わな、穂鞘にぽんと捺してあるっつーわけよ。
案の定よぉ、天気もいーんでな、水ん中よーく覗いてやりゃあよぉ、ナータゴがぁ橋の下でけっこーな数泳いでやがんな。
そんな所狙ってよぉ、ナータゴ目の前に餌落としてやりゃあよぉ、
どーでぇ、一発でナータゴ釣れて来やがったよ。
仕掛けわぁ僕ちんお手製のよぉ、トンボ付き仕掛けでな、親浮子わぁちと大きめの中通しじゃあねぇやつ付けて来たけどよぉ、シモリ具合がぁ絶妙な感じでよぉ、ナータゴがぁ餌追っかけ易いみてぇな気がすんわ。
ここらわぁ此れから起きる事のプロローグでよぉ、もーどーでもいいべ。
一時間半でよぉ、この日こんだけナータゴ揚げたんわぁ俺だけだぜ。
周りのジジイ共もよぉ、ちと感心して僕ちんのナータゴ釣れっぷり、まじまじと眺めてたわ。
まーちと俺がぁ本気出しゃぁんなもんだよ。
何時も横でよぉ、あーだこーだ口うるせぇ、ナータゴ釣りのクソジジイ黙らしただけでも満足だけどな。