一月二十九日わよぉ、きれーなヘラが短けぇ貴族和竿絞ったよ。
2014年 02月 14日
長さ四尺しか無くてよぉ、手元わぁ団鬼六チックなよぉ亀甲節の布袋竹でな、竿尻にゃあ象牙の栓、三本継でよぉ、穂鞘に穂先仕舞うタイプで竿栓まで象牙でな、塗りわ手拭きの胴塗りでぇクチわぁ柿色の漆塗りがしてあんだ。
これ持ってよぉ、あちこち雑魚やらぁナーコブちょろっと釣るんがぁおもれぇんだよ。
けどよぉ、たまーにでけぇブーナマ掛かっちまう事あんだけどな、まぁー余裕のよっちゃんでよぉ、今んとこのさた事ぁねぇよ。
雨男池よぉ、今時期でもぉブーナマけっこー浅場でぇうろちょろしてやがってよぉ、ボソチク狙いのジジイの短けぇ竿に掛かっちまって、あたふたしてんの良ーく見んだわ。
ならよぉっーこって、このお竿に何時ものテングルウイズフェロモンダンゴミックス付けてよぉ、足ん下のブーナマ釣ったんべ。
貴族高級竿富木の葉中通し浮子眺めてよぉ、酒飲んでんのわ心が洗われんな。
酒のアテによぉ、貴族高級桐製水箱も眺めてやりゃあ。
もーこれとわぁ長ぇえ付き合いでよぉ、ちと傷だらけでぼろっぼろだけんども、今やブーナマ入れるわけでもねぇ、只の道具箱となっちまってんだよ。
テングルウイズフェロモンダンゴミックスがぁちと効いて来てよぉ、貴族高級竿富木の葉中通し浮子の周りにゃあ、ボソチクの野郎がそわそわして来やがった。
まぁーだくっそさみぃんでよぉ、俺のヘラスレ二号鈎にゃあなっかなか掛からねぇが、もーちっと季節が進みゃあ、うっぜぇくれぇんなでけぇ鈎にも喰いついたりしやがんだ。
やっとよぉ、ボソチクとわ違ぇえ、もそっとしてよぉ、浮子がぁすすすっと横っ滑りするアタリが出てな、そっから二呼吸置いてよぉ、肘伸ばしてぇぐっと手首返してやりゃあよぉ、
マッチョナブルなよぉ、ハルク・ホーガンのぉ上腕二頭筋みてぇなブナヘラ一匹がつんと来たでぇ。
どえれぇきれーなブナヘラだからよぉ、思わず手で持ってぇうっとり眺めちまったよ。
四尺しかねぇお竿でよぉ、こんくれぇのブナヘラ揚げっと、すんげースリリングでちとやっぱ怖ぇえくれぇだな。
んでよぉ、貴族高級江戸和竿使う時ゃあな、ヘラジジイ共見てぇなよぉ、下品にばこちーんってぇお竿で水面ぶっ叩く合わせ喰らわしちゃあいけねぇよ。
貴族なぁ貴族江戸和竿ユーザーの皆さんわぁ、ちゃーんとよぉ、肘伸ばして合わせてな、ブーナマの重さ感じてからぁ手首返してぇ取り込まねぇとな。
ぶっちゃけよぉ、ブーナマよかぁお竿のほーが大切じゃん。